久留米あいホームブログ、離婚などによる築浅物件の任意売却の注意点
弊社はホームページ以外にも久留米地区などの不動産の査定サイト等へも登録をしており、そちらでも任意売却のご相談(単純に査定してほしいという要望も含む)をお受けする事が多々あります。
最近多いのが新築したものの、家庭の事情で離婚しなければならず、その際の財産の分与やご夫婦間で組んだ住宅ローンを今後どうするかの話し合いの際に不動産の査定額を知りたいというものです。
そして離婚の場合築10年以内位の築浅物件であるケースが圧倒的に多いのです。
弊社も長く任意売却を行ってきていますが、この築浅物件というのは実は任意売却においては中々難しい案件なのです。理由としては・・・
①住宅ローンの残債と実際の不動産売却予想額に大きな差がある
②実際の不動産売却予想価格では債権者側の同意を得られない可能性が高い
③売却理由が離婚など経済的事情でない場合、実売価格を中々受け入れがたい
という感じです。
①築浅物件の場合、家の評価額は減価償却や新築との価格比較で築年の割には下がっているという状況になります。車などもそうですが、やはり新車と新古車や走行距離の短い中古では価格がかなり違います。不動産の場合車以上に価格が高いので、その価格差はやはり広がります。
②築浅の場合、住宅ローンの元金は築数年ではほとんど減っていません。しかし①のように売却予想額は住宅ローンの元金をかなり下回ってしまう可能性が高いです。債権者側としても数年前に住宅ローンを組んだ不動産の売却予想額があまりにも安いと、おいそれとは同意出来ないという事にもなります。
③①、②を総合した話になりますが、高額な価格で新築した家をたった数年後に何百万円も安価で売っていいのかという事です。特に不動産の場合、売り買いするたびに税金や仲介料などかなりの経費が掛かります。その費用も当然残債になってきます。売却して返済しても、住宅ローンは多額に残ってしまうという現実を中々受け入れられないで売却を断念される事も少なくありません。
こういう理由があるので、実は築浅の新築物件は中々難しい一面があるのです。